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研究開発本部 第3製品開発部 第31開発室S.H
2014年 新卒入社 工学研究科 卒
ディーゼル触媒を開発しています。ディーゼルエンジンの排気ガスを浄化するシステムは、窒素酸化物(NOx)を浄化するSCR(Selective Catalytic Reduction、選択触媒還元)触媒やDPF(Diesel Particulate Filter、ディーゼル微粒子捕集フィルター)、酸化触媒などで構成されていて、ガソリン用と比べて複雑です。そのため、開発に当たっては、さまざまな触媒について経験を積めるところが面白いですね。
また、それぞれの触媒の開発、設計、量産化の検討など、幅広い仕事をさせてもらえるため、飽きが来ません。
ディーゼルエンジンは日本ではそれほど普及していませんが、欧州では主流と言ってよいエンジンです。お客様である自動車メーカーと一緒に、複雑なシステムをどのように開発していくか、どのように規制をクリアしていくか。そこが、この仕事の面白いところです。
まったく新しい触媒を開発する仕事はもちろん魅力的ですが、既存の製品をベースにした開発もやりがいがあります。
私が経験した例では、量産されている触媒に大幅な変更を加えずに、排ガス浄化システムの小型化を実現するようお客様から求められたことがありました。目標とする性能の実現が難しかったのですが、大胆な改良はできないため、小さな性能アップを積み上げることで、お客様のニーズに応えられました。大変でしたが、喜びを感じた仕事でした。
「同じ試験を無駄に繰り返すな」。入社1年目に指導してくださった先輩から、よく言われました。
試験で期待した結果が出なかったとき、明らかに実験のミスがあったのなら、ミスを修正した上で試験回数を重ねればよいでしょう。しかし、ミスがないのに予想外の結果が出るなら、その結果は恐らく正しいわけです。そんなときは頭を使い、別の試験方法へと進むべき…先輩は、そう教えてくださいました。
私は、このアドバイスを今でも大事にしています。同じことを漫然と繰り返すのではなく、1回1回の意味を考えて行うようにしています。
キャタラーには、若手社員が提案しやすい雰囲気があります。また、社員同士が尊重し合い、よく話を聞きます。
ですから、自分で考える力があり、「こういうことをやりたい」といった目標を持てる人は、キャタラーに合っていると思います。
当社では、若いうちから、自分である程度の仕事の方向付けができます。やれと言われてやる仕事より、自分が決めた方向に沿って進める仕事の方に魅力を感じる人には、ぜひキャタラーのことを知ってほしいと思います。
プライベートの時間には、会社の仲間とラーメンを食べに行ったり、先輩と一緒に「モンスターハンター」をやり込んだりしています。
また、最近は登山も始めました。以前の私は、山への関心はほとんどありませんでしたが、先輩に連れられて富士山や南アルプスの北岳、間ノ岳などを登ったところ、苦しい登りの後に開ける景色に魅せられてしまいました。
※掲載している内容はインタビュー当時のものであり、現在の状況とは異なっている場合があります。