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生産技術本部 第1生産技術部 生技開発室E.I
2013年 新卒入社 工学部 卒
キャタラーとしてまったく知見がない分野に踏み込み、生産技術を開発する仕事をしています。従来のモノの見方にとらわれない開発が求められるので、広い知識を得るように心がけています。 意外に思うかもしれませんが、触媒の世界や自動車業界から離れた他分野で、ヒントを見つけることも多いんです。そのため、私は食品業界や、医薬品業界の展示会にも足を運ぶようにしています。「面白い技術だな~」と、なんとなく関心を持っていたことが、後で参考になることがあるからです。
私は大学院では、籾殻に含まれるシリカから金属シリコンを製造する方法について研究しました。大学院修了後は、地元・静岡県西部にある化学系の会社で働きたいと考え、キャタラーを選びました。大学・大学院の研究と直接の関係はありませんが、燃料電池(FC)用触媒の量産化をはじめ、最新のテーマに取り組ませていただくなど、楽しく刺激的な毎日を送っています。
研究開発部門が新しい技術を使った製品を開発するとき、その開発に早い段階から関わり、量産するための生産技術を具現化するのが、生技開発室です。また、研究・開発段階で問題にぶつかっているとき、生産技術の目線から開発に参加することもあります。
FC用触媒は、まったく新しい技術としてスタートしたため、当初は人の手に頼って製造する部分が多くありました。FC用触媒の量産化に当たり、私は触媒材料の粉の粉砕、洗浄、ろ過などの工程について、従来より生産性が高く、製造しやすい方式の開発を任せてもらいました。
先例のない、楽しく魅力的なテーマを与えてもらい、大きなやりがいを感じました。現在は試作段階まで進み、量産につながりそうなので、ホッとしています。
最近、取り組んでいるのは、キャタラーの主力製品である4輪ガソリン向け触媒に関連するまったく新しい生産方式です。
具体的には、粉末材料に貴金属を付着(担持)させる方式を大きく変えるものです。
生産方式を一から見直し、従来よりも短時間且つ省エネで担持が可能な方式の開発をしています。
粉末の乾燥を検討していたときにも、専門外の知識があれば、可能性が広がると感じました。例えば、化学工学の分野になると思うのですが、風の流れや温度の数値を測定し、計算によって乾燥のおおよその進み方を見積もることができれば、検討のスピードが飛躍的にアップします。
これからも幅広い分野への関心を大切にしていきたいと思います。
キャタラーのよいところはたくさんありますが、休みたいときにしっかりと休めることも、その1つだと思います。
ゆるキャラ好きの私は、休日に「ゆるキャラグランプリ」に行ったことがあります。出身地・浜松の「出世大名家康くん」はもちろんですが、近ごろ注目しているのは、和歌山県の「かきたん」(紀北川上農協)、「ケロ平」(岩手県県南広域振興局)です。
プロ野球は広島カープを応援しています。学生時代、梵英心選手が好きになったことがきっかけでした。ファン歴は8年ほどなので、最近増えている「カープ女子」ではありません。
地元の「浜松まつり」も楽しみにしています。子どものころから、町内の御殿屋台でお囃子などを担当しました。今でも、毎年参加しています。
※掲載している内容はインタビュー当時のものであり、現在の状況とは異なっている場合があります。