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研究開発本部 基盤技術開発部 構成開発室 要素グループR.T
2015年 新卒入社 工学研究科 卒
化学の研究者になりたい。週末はジャズピアノの演奏活動をしたい。
2つの夢を叶えるために、私はキャタラーを選びました。
学生の皆さんの中には、研究者として働きながら、休日も充実させたいと考える方がいらっしゃるでしょう。私の場合、実際にそのような働き方ができていることをお伝えしたいと思います。
私はこれまで、触媒の新規工法を開発してきました。そして最近、他社の触媒に使われている要素技術を解析する業務に携わるようになりました。
新規工法の開発では、よい経験をさせていただきました。
入社1年目、排気ガスをより効率よく浄化できるように触媒のコート層に貴金属を付ける技術の開発を先輩社員から引き継ぎました。触媒を通る排気ガスと、触媒成分である貴金属が触れやすくなり、浄化性能が高まる技術です。
私は経験の浅い若手社員ですが、上司の指導の下、この技術の量産化へつなげることができました。
まったく新しい工法でしたので、研究開発の終了後、製造工程の体制整備にも関わらせていただきました。実際に製造現場に行き、量産時に問題が発生しないかを試したり、製造現場の方々と一緒により良い条件を考え、量産化を進めました。
研究開発、設計、生産準備、製造という上流工程から下流工程までを一通り知ることができ、とても貴重な経験でした。また、製造の視点から技術を考える大切さを体験しましたので、今後は製造現場の方たちが作りやすい技術の開発に役立てたいと思います。
現在の仕事は、他社の触媒を解析し要素技術を抽出することです。分析機器を使い、他社はどのような技術で触媒をつくっているのか、どのような要素技術で排気ガスをキレイにしているのか、どうやって規制をクリアしているのか…などを調べています。
具体的には、他社の触媒を破壊するなどし、電子線マイクロアナライザー(EPMA)や走査電子顕微鏡 (SEM)を用いて調査しています。現時点では、私だけでは要素技術を読み取ることができず、上司に結果を報告してアドバイスをいただいています。早く自分の力で技術の“目利き”ができるようになることを目指しています。
キャタラーは自由度が高く、やりたいことをやらせてもらえる社風です。
私は、入社1年目から取り組んだ新規工法をさらに進化させたものをいつか研究したいと考えています。そのためにも、現在の解析の業務で、なるべく早く戦力となり、余裕を持てるように頑張りたいと考えています。
コード進行の法則が数学的であるなどの理由から、ジャズピアノは理系の人が強いイメージがあります。ただ、私の場合、研究とピアノを結びつけて考えることはせず、オンとオフを完全に切り替えています。
私は大学でジャズサークルに入り、浜松市を中心に愛知県や静岡県でライブ活動をしていました。そのころから交流のあるジャズのお店から、今でも演奏依頼をいただいています。週末の夜、私はジャズピアニストです。
平日は、仕事から帰宅するとすぐにピアノを弾きます。1日のうちに1度も鍵盤を触らないと気持ちが悪いため、5分だけでも、電子ピアノにヘッドホンをつけて、アドリブで演奏するのが習慣になっています。
※掲載している内容はインタビュー当時のものであり、現在の状況とは異なっている場合があります。