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製造本部 製造技術部 製造技術室Y.K
2011年 新卒入社 理工学系研究科 卒
製造技術室の業務は、大きく分けて2つあります。 1つは、新製品の生産準備。もう1つは、すでに始まっている量産の改善業務です。
生産準備は、製造現場の目線に立ち、いかに作業をやりやすくできるか、安全に作業できるか、確実に良品ができるか…などについて考え、実現する仕事です。 例えば、新しい製造設備について研究開発本部や生産技術本部と協力し、導入を進めます。新しい設備で起こりうる不具合を想定し、未然防止を図るのも大切な業務です。
新しい材料、新しい作業を取り入れる場合、まったく新しい仕組みをつくるのではなく、既存の仕組みにプラスアルファで実現できれば、将来の間違い防止につながります。どうしても新しい作業を入れなければならないときは、作業をしやすくする治具をつくったりします。
改善業務の1つとして、生産性の改善があります。例えば、ある製品の受注量が増えたため、その製品に使うスラリーも増産しなければならないとします。しかし、そのスラリーは小ロット生産しかできないため、作業と作業の間の段取り替え時間などが生じます。そのようなとき、大ロット生産に使用するタンクについて、導入する価値があるかどうかなどを検討し、価値があるなら量産に取り入れます。 ほかには、過剰な乾燥をやめる省エネ改善などがあります。
製造現場には必ず足を運ぶように心がけています。現場の担当者や役職者と、日ごろからコミュニケーションをとり、問題をヒアリングして改善につなげます。 改善の結果は海外の関係会社にも情報展開されるので、さまざまな国の人とのコミュケーションのきっかけになっています。
生産準備の支援のため、海外拠点に出張することもあります。私はアメリカと南アフリカに行ったことがあります。 生産準備のキーポイントは何か、といった内容を英語で説明しなければならず、苦労します。ただ、言葉の壁を簡単に乗り越えることはできないため、私はひたすら話すようにしています。気合い、ハートで話し、食事の機会などを利用して日ごろから仲良くしていると、互いの理解が多少は進むと感じています。
グローバルに活躍できる人材になりたいため、いつかは海外出向の機会をいただきたいと思っています。そのためにも、現在関わっている製造本部だけでなく、生産技術部門などの経験も積みたいと考えています。
私は焼津市に住み、通勤時間が長いため、平日の夜にはあまりたくさんのことをできません。その代わり、休日には1歳の子供と散歩をしたり、会社のメンバーとゴルフを楽しんだりしています。 グローバルメンバーが当社を訪問するときには、製造技術部との交流会などを利用し、海外の事情や当社の製造現場について、積極的に情報交換をしています。
※掲載している内容はインタビュー当時のものであり、現在の状況とは異なっている場合があります。