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研究開発本部 先進材料開発部 炭素材開発室H.O
2016年 新卒入社 総合理工学府 卒
中学生のとき、地球温暖化や大気汚染に関心を持ったことがきっかけで、環境にかかわる仕事をしたいと思うようになりました。環境に関わる研究を仕事にできれば、子どものころからの希望が叶うと考え、キャタラーに入社しました。
私が触媒を研究したいと考えたように、働く会社を選ぶときには「何をやりたいか」がもちろん大切なのですが、同じくらい重要なのが、「自分の雰囲気に合っているか」だと思います。ただ、会社の雰囲気を採用面接だけで知ることは難しいと思います。募集要項でも、出身校のOBとの話でも、何でもよいので情報を集めるとよいのではないでしょうか。
私の場合、小さなことかもしれませんが、人事の方がフランクに話しかけてくれたことで、会社の雰囲気を少し感じられました。
入社後、「自分に合っているな」と感じたのは、オン・オフの区別を徹底している社員が多いところ。プライベートでは、一緒にリラックスしてくれる方が多くて、楽しいですね。
また、仕事面では説明が得意な方ではないのですが、そんな私の拙い説明を聞いた方たちが「こういうことじゃないの?」と補ってくださり、上司が「じゃあ、次はこうすればいいね」と方向を示してくださる職場のムードに助けられています。
逆に、入社前のイメージと違っていたのは、仕事を進める上で、自分の考えを活かせる場面が多いということです。新入社員でも、チームの方向性に沿った開発を進めるために「これを試していいですか」と上司に許可をもらい、自分のやりたい実験を進めることも多いですね。
排ガス触媒の研究をしたいと考えて入社した私ですが、現在の研究テーマはもう少し先を見据えたものです。電気自動車などの電池に使われる炭素材です。
世界的には、電気自動車へシフトする流れも見られるため、それに対応した炭素材の進化が求められています。
私たちのチームは、目指す電池の性能を実現するために、炭素材の性質を調整し、複数のサンプルをつくります。それらのサンプルを自動車メーカーや電池メーカーが試し、その結果が私たちにフィードバックされるという循環です。
そういった循環の中で、私は基礎的なデータを集め、相関がありそうなデータを拾い出し、室内のミーティングで意見を出します。その繰り返しによって、「今度はこういうことをやってみよう」と、チームの方向性が決まっていきます。
求められる炭素材の性能を出すことができ、自動車メーカーなどから認めてもらったときは、苦労した分だけうれしいですね。
大学ではアメリカンフットボールに打ち込んでいました。今でもOBとしてプレーすることがあるため、時間があるときにトレーニングに励んでいます。会社の福利厚生の一環で使える掛川駅近くのトレーニングジムでハードなトレーニングをこなし、プロテインを飲んで体を維持しています。
写真にも凝っています。休日には、夏のボーナスで買ったミラーレス一眼カメラを持って、友達と景色のよいところまでドライブを楽しんでいます。最近は、三重県の赤目四十八滝でいい写真が撮れました。
※掲載している内容はインタビュー当時のものであり、現在の状況とは異なっている場合があります。