営業本部 第2営業部 第21営業室
大石 恭幸
国内向けの二輪用触媒を販売しているのが第21営業室です。
国内にはお取り引きのあるバイクメーカーが3社あります。それらのお客様が期待されるニーズをつかみ、キャタラー社内に展開するのが、私たちの重要な役割です。
ニーズをつかむために、まず大事なのはお客様メーカーの調達担当や技術部門の方々と人間関係を構築することです。良好な関係を築くための重要ポイントは、私たち自身が会社の生産状況や技術情報を十分に持ち、お客様の問いにレスポンスよく対応していくことです。
文系の学生の方は、入社時点では技術の知識をお持ちではないと思いますが、それはまったく問題ありません。当社は、教育体制が充実している上、お客様と細かな技術情報をやり取りする際は、当社の技術者が営業に同行します。
お客様の製品情報や、販売の予測、納期、価格などの情報を入手したときには、社内の関係部署に展開していきます。新製品が求められているなら、製品開発部など各部署と連携し、開発から製造までの流れを動かしていきます。
その際には、早め早めに社内展開をすることで、お客様のイレギュラーなご要望にもうまく対応できるようになり、さらによい関係につながることも期待されます。
お客様であるバイクメーカーは、全世界でダイナミックな動きを見せています。そのグローバルな動きに自分も携わっていると実感できるときが、この仕事の醍醐味かもしれません。
世界の新しい市場へ参入していくお客様を支えるため、私たちもその動きを追いかけていきます。そこへ、今まで関わりがなかった現地の企業が、新たなライバルとして登場するかもしれません。世界を舞台にした競争の中で、営業職はさらに大きなやりがいを感じられる仕事になっていくでしょう。
また、第2営業部では、産業から生活まで、さまざまな分野の空間で水や空気をキレイにする環境ケミカル製品や、草刈り機などの汎用エンジン向けの汎用触媒も扱っています。今後はこれらの製品が、二輪用触媒と合わせて大きな軸となる可能性もあります。
営業は、これからも人間しか担っていくことができない高度な仕事です。
たしかに、お客様に直接関わることがないデータ集計などのバックオフィス的な業務は、AI(人工知能)などを活用することで、時間と労力を節約できるようになるでしょう。
しかし、人間の感情に関わる部分については、どうしても人が介在せざるを得ません。具体的には、どのようにお客様のニーズをくみ、いかに気持ちよく、いかに提案を信頼していただくか…といったことです。
競合他社との切磋琢磨により、触媒の技術・性能は拮抗しています。しかし、お客様の担当者は、その中から採用する触媒を選ばなければなりません。そうなると、お客様に「この人なら安心できる」と思っていただくことが、非常に大切。営業社員の働きは、企業にとってこれからも重要なものであり続けます。
トヨタ流が浸透しているキャタラーでは、問題が起きた際、すぐに再発防止策を考え、PDCAサイクルを回し、改善を進めます。それが当たり前のこととして、企業の風土になっています。
私の前職は外資系企業で、個人の力量に頼る文化がありました。それに対し、キャタラーはチームワークを非常に重視し、一体感を持ちながら、会社全体として生産力を上げ、競争力を高めていく文化があります。私はそれを誇らしく思っています。
私は室長として、部下の育成に当たっていますが、今の若い社員は非常に優秀で、考え方がしっかりしていると感じています。その目線を大切に、できるだけ時間を取って本人の意見を聞き、「こうすればいいよね」とアドバイスをするように心がけています。
私は日本の高校を卒業後、アメリカの大学に進み、卒業しました。同じように海外で学んでいる方たちに、キャタラーで働く魅力を知ってほしいと思います。
日本企業がグローバルに活動する今、就職先に日本企業を選んだとしても、世界で活躍する機会は十分すぎるほどにあるでしょう。もちろん、当社でも、営業の経験を積んだ社員が海外に行くチャンスが豊富にあります。
また、語学力に自信があり、仕事でそれを活用したいという方は、外資系よりむしろ日本企業に入った方が、活躍の場が広がるケースもあります。
※掲載している内容はインタビュー当時のものであり、現在の状況とは異なっている場合があります。