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品質保証本部 品質管理部 品質保証室W.K
2015年 新卒入社 物質工学部 卒
「さまざまな分野を股にかけて働ける」と聞き、キャタラーに関心を持ったことが入社のきっかけでした。
私が通っていた大学・大学院の学生・院生を対象にした就活セミナーに参加したときのことです。キャタラーの生産技術部門について話を聞く機会がありました。その中で、社内外の多くの人たちと協力して仕事を進めていることを知り、面白そうだと感じました。それ以来、キャタラーで生産技術のようなことをやりたいと考えるようになりました。
入社後には品質管理部を希望しましたが、その一番の理由は、さまざまな部署と協力して働けるということでした。
品質保証室に所属する私の仕事は、すでに生産が立ち上がり、量産が進んでいる製品について、不具合がないかどうかを確認したり、発生した不具合に対応したりすることです。
毎朝出勤すると、製造現場から不具合の報告が届いています。私は現場に行き、不具合の状態を確認。過去の状況の推移なども踏まえ、不具合の原因を探っていきます。
不具合の原因は、“一品一様”です。製造工程に由来するものもあれば、生産技術や研究開発など上流段階での検討が不十分だったことによるものもあります。
不具合の原因が一発でわかるケースは少なく、疑わしい点を1つひとつ潰していく地道な作業が求められます。中には、原因の見当もつかない状態からスタートし、非常に時間がかかることもあります。
例えば、粉末材料の品質に問題が見つかったことがありました。製造の過程をチェックしましたが、押さえるべきポイントはきちんと押さえられていて、問題は見当たりませんでした。原因追求に時間を要したため、周囲から「いつ終わりそうなの?」とも言われ、なかなか大変でした。
そこで、これまでに管理されていなかったポイントにも注意を向けたところ、粉末材料を取り出すときの温度などに原因があることを突き止めました。製造のために粉末材料を昇温するときの所要時間や、昇温後に温度をキープする時間などは規定されていましたが、どのように熱を与えていくかまでは決められておらず、ここに品質が変わってしまう原因がありました。
このケースでは、視野を広げてあらゆる可能性を考えることの大切さが身にしみました。また、品質保証の仕事の奥深さを味わえた経験でもありました。
社外の方と協力して不具合に対応することも頻繁にあります。
最近の例では、触媒のメタル基材にコート材を塗布した際、未コートが発生しました。そこで、基材を製作するメーカーと一緒に、原因を洗い出したところ、メタル基材の生産工程に問題を見つけられました。
この仕事でやりがいを感じるのは、「最近、この工程で不具合が減っているな」と体感するときですね。毎日、新しく発生する不具合に対応しているため、忙しいのですが、ふと「そう言えば、このスラリーの不具合は起きなくなったな」と気づいたときの達成感は、何ものにも代え難いですね。
入社前の希望通り、私はさまざまな部署と連携し、多くの人と協力しながら働けています。いろいろな人に助けられながら、品質保証の責任を果たしているという実感があります。
近い将来の目標は、上司と一緒ではなく、自分1人でも他部署との会議に出席し、品質管理部門を代表できるようになることです。また、品質管理のスキルを高め、海外工場の立ち上げにも参加したいと思っています。
炭焼きレストラン「さわやか」を知っていますか? あの「さわやか」の1号店は菊川市にありました。現在も菊川本店がキャタラーから車で20分ほどの場所にあり、お客さんでにぎわっています。このお店に「おにぎりハンバーグ」のBセットを食べに行くのが、私の休日の楽しみの1つです。
自炊もします。年に1回ほど、秋ごろになると、豚の角煮が無性に食べたくなるので、時間をかけてつくります。友人を呼び、角煮でビールや日本酒を楽しむのは最高ですね。
※掲載している内容はインタビュー当時のものであり、現在の状況とは異なっている場合があります。