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研究開発本部 基盤技術開発部 構成開発室S.M
2015年 新卒入社 理工学系研究科 卒
お客様である自動車メーカーから「こういう触媒が欲しい」と要望があったとき、すぐに「あります」とお答えできる会社でありたい。
そのために、お客様の要望を先読みして、他社にはないキャタラーの強みになる「基盤技術」を開発し、いつでもお客様に触媒を提案できるようにするのが私の仕事です。
5年、10年先のニーズをつかむため、三元触媒の分野にかぎらず、広い視野でさまざまな情報を集めるようにしています。関心の幅が狭くなってしまうと、研究開発に携わる人間として成長しないと思っています。
情報は、インターネットで調べることもありますが、学会・セミナーに参加したり、社内で回ってくる学会の資料に目を通したりもしています
同じ研究開発本部の中の製品開発部門と、私たち基盤技術開発部との違いは、お客様への寄り添い方にあると思います。
製品開発では、お客様と顔を合わせてお話しし、「この性能を上げたい」といった個別のニーズについて細かなやり取りをします。そこが、開発の出発点になります。
しかし、すべてのケースにおいて、お客様のニーズを伺った後に開発を始めるのでは、時間がかかり過ぎます。そのため、先読みしたニーズに応じて「基盤技術」を充実させておくことが求められます。
当社は、市場やお客様の将来動向から必要な技術を抽出した「技術ロードマップ」を構築しています。ロードマップに示された見通しを基に、お客様が将来に必要とされるであろう技術に優先順位を付け、基盤技術の開発を先行して実施するのが、私たちのミッションです。
この仕事で特に大きな達成感を味わったのは、ディーゼル用触媒の基盤技術開発を最初から手がけ、成果を出せたときです。
先輩から引き継いだ仕事というわけではなく、入社から半年たったころに私が1から育て始めた技術です。すでに特許を出願し、お客様に先行技術としてプレゼンし、開発についてのお話もできるようになりました。
この例からもわかるように、キャタラーには、若手のうちから新しいことや大きな仕事に挑戦させていただける環境があります。
私は大学院で燃料電池の触媒を研究していたため、触媒や無機材料に関係する企業で働きたいと考えていました。キャタラー入社の決め手となったのは、大学研究室の先輩でもあるキャタラー社員の方とお話ししたことです。
お話を聞き、仕事が面白そうとも思いましたが、私の決断に最も大きく影響したのは、「サービス残業はないよ」という一言でした。世の中では、いわゆるブラック企業が話題になっていましたので、労働環境には特に関心がありました。
キャタラーは長期休暇がたくさんあるところが、ありがたいですね。私は年末年始、ゴールデンウィーク、夏休みには、城めぐりと神社仏閣めぐりを楽しんでいます。
会社に近い高天神城跡、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で注目された井伊谷など、遠州地方の城跡は、ほとんど行きました。
出身地・長野県の松本城のようにきれいな城もよいのですが、もっと好きなのは、何もない城跡に行き、「ここに武田信玄がいたのか…」などと、歴史に思いを馳せることです。
今年の夏休みも、関西の城と京都の神社仏閣を巡ってきました。会社の福利厚生を利用して入社2年目に買った車を運転し、これからも各地を訪ねたいと思います。
※掲載している内容はインタビュー当時のものであり、現在の状況とは異なっている場合があります。